カテゴリ:未明( 1 )

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みなさん、こんばんは。
久しぶりのブログアップです。

今日は『未明02』で発表した作品「あたらしい空白 2」~振り返るためのシークエンス~についてお話したいと思います。
先日、日本大学芸術学部デザイン学科のトークイベントでお話した内容でもあります。

この作品は8ヶ月ほど熟考してやっと完成したわたしの大切な作品のひとつです。
はじめは廊下って何だろう、というところからスタートしたのですが、
その奥の深いことといったら、、、今でもまだ入り口にいる感じなのですが
廊下について相当熟考しております。

『未明』(未明編集室)はポエジィとアートを連絡する叢書ですが、
編集をされている外間隆史さんからは詩的な部分でかなり厳しいチェックと批評をうけました。
建築がポエジィを発する作品に昇華するために乗り越えなくてはならない壁でした。
いくつもの試作をつくりました。とても苦しい修行のような経験を経てわたし自身大きく成長したと思っています。
このような機会をいただくことでその後の設計活動にも大きく影響をうけていて感謝するばかり。
今後のアートワークや建築設計に大きく影響していくと思ってますし、すでにその影響を感じています。

発表したこの建築作品がどういうものか概略を説明しますと
鳥居のような門型フレームを大から小へグラデーションに108本並べて通路のような空間を創るというものです。
足跡のように微細にズレを生じさせながら門型フレームを配置します。
シークエンスとは連続性を意味しますが、
このズレを生じさせながらシークエンスをつくることで
光や風の微細なズレをあえてつくり出します。
この通路はどこにも同じ空間・時間がないことを意味し、それはとても重要です。
時間軸をずらし錯覚をつくることを目的としています。
人生は長くも短くもあり振り返ることで未来をつくる、、、
このシークエンスは曖昧性をも表現しており、不確かな現実、脳内を表現しています。
かなり内的求心的な建築を目指しました。

私たちを取り巻く社会や人生そのものは矛盾に満ちています。
それでもそういった先の見えない空間の中で私たちは活路を見いだし人生を歩んでいます。
だからとても大変だし苦労もします。
でも人は一輪の花や風の運ぶ音や匂い淡い恋などに出くわし、
毎日似ているようで全くあたらしい経験を重ね心を揺さぶりながら人生を綴ります。
もし矛盾や錯覚もない計算可能な人生だったらきっと全然面白くないですよね。
微細なズレや予測不能な人生だから私たちは生きていられるのかもしれません。

『未明02』ではそんなことを表現したく作品にしてみました。
他の作家の作品も力がはいっています。素晴らしい作品ばかりです。
こうしている今もなお、さまよい悩める素晴らしいアーティスト達と同じ時代を生きていることがとっても嬉しいです。
是非お手にとってご覧いただきたいと思います。ひとつでも心に残る何かがあれば人生儲けもんです。

『未明02』(版元:イニュニック、編集:未明編集室)


*上記『title』さんをご紹介しますが、素敵だな、と思える本屋でたいてい手に入ります。

ピンときたら手遅れになる前に是非お手もとに。ちなみに『未明01』は完売です。

おかげさまで『小さな家のつくり方』全世界で1万1千部突破しました。←大げさですが出版社がこのように表現したので(^_^;)
『小さな家のつくり方』(草思社)こちらも合わせてどうぞ

大塚泰子


by noanoa_labo | 2018-07-02 23:32 | 未明 | Comments(0)

ノアノア空間工房のメインスタッフ「こやす」。建築法令集を枕にして寝る


by noanoa_labo
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