37日目 不便さで世界観をつくる WEB家づくりセミナー

今日も気楽に読んでもらえたら嬉しいです。

37日目 不便さで世界観をつくる WEB家づくりセミナー

「にじりぐち」は茶室の出入口
わざと小さくして腰をかがめて視線を低くして入らせる引き戸。千利休が2畳の席の設計で試みたのが始まりと言われています。小さな部屋を大きくみせる効果があったり、茶室が別世界にみえるような効果があります。利休は「発想の転換」の天才ですね。これを住宅に取り入れるととても楽しい空間が生まれます。大切なのはこの不便性です。他の部屋はものすごく機能的なのにこの部屋の入り口だけはにじりぐちだと特別感がでてとてもいいのです。

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私も設計に取り込むことがたまにあります。毎回、不便さにドキドキしながら施工される途中から何度も足を運び試しに潜ってみて確認します。不便さと楽しさの共存が空間にはあることを知ると空間をデザインすることは本当に楽しい。利休のその覚悟、というか遊びごころは、天才的です。
引き戸も他のドアとは違うデザインにします。こちらは麻を貼っています。わたしがつくるものはお客様のためにひとつひとつデザインが違うので世界に一つの扉です。要するに世界に一つだけの空間がこの扉の向こう側にあるのです。大きさは関係ありません。是非皆さんも趣向を凝らした特別なお部屋をひとつ手に入れて下さい。きっと家の中に宇宙がつくれるはずです。小さければ小さいほどに。

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今日も読んでくれてありがとう。
また明日もきてみてね。

Good Day ♡




by noanoa_labo | 2018-11-27 17:44 | 小さな家を成功させる法則 | Comments(0)

建築家大塚泰子の建築・家・暮らし・アート のこと


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