31日目 隠れ家的店鋪併用住宅 WEB家づくりセミナー

建築家の大塚です。For You精神でお贈りしているブログで50日間限定です。今まで培ってきた建築的手法や考え方などお伝えしていますので楽しみながら読んでいただけると嬉しいです。

31日目 隠れ家的店鋪併用住宅 について


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今日は手に職を持たれている方には憧れの『店鋪併用住宅』についてお話したいと思います。
店鋪は商売という役割を果たしますが、思考的には後回しに考えていきましょう。まずは人を招き入れる、という考えからスタートします。人が来たくなる空間・サービスを考えればいいのです。シンプルにそれだけです。なので住宅の考え方の延長で構いません。住宅を設計する時も、お客様がいらした時に喜んでもらいたい、褒めて欲しいと思いますよね。その延長が店鋪なのです。それと働く側、自分たちが最高にワクワクしなくてはなりません。それも住宅と通じていると思います。


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以前、プライベートヘアサロンとの併用住宅の設計をしたことがあります。プライベートサロンなので完全予約制で一日に少人数しか対応しないのですが、特別感が伝わるようなサロンを考えました。具体的には隠れ家的なイメージになるよう洞窟を入っていくと光と緑があふれるような動線計画です。住居部分はどうしても「生活感」がでますので完全2階にしましたが、サロン入り口に螺旋階段を設け、螺旋階段はひとつの彫刻物の扱いとしています。この時にオーナー様とはどのようなサロンにしたいのか、どんな暮らしをしたいのかなどを沢山ディスカッションしました。美を扱うお仕事をされているので、美意識も高く壁の色にもこだわり素敵な空間が生まれました。

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店鋪をつくる時、小手先のデザインに走らないようにして下さい。コンセプトにあったデザインをイメージしながら、「人の気持ちをデザインする」を意識して設計するといいと思います。そう、建築や空間設計とは『こころをデザインする』ことだと思っています。家も同じです。私のなかでは住まい手のこころをデザインしている、という感覚です。

訪問者が特別な気持ちになるよう設計していきましょう。

今日はここまでです。
読んでくれてありがとう。
明日もここでお会いできたら嬉しいです。



by noanoa_labo | 2018-11-21 19:00 | 小さな家を成功させる法則 | Comments(0)

建築家大塚泰子の建築・家・暮らし・アート のこと


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