25日目 家が影響を及ぼすこと『感性』 WEB家づくりセミナー

50日間 連続投稿している建築家の大塚泰子です。

一昨日から「家が影響を及ぼすこと」『健康』『精神』と説明してきましたが今日は『感性』についてお話したいと思います。


25日目 家が影響を及ぼすこと『感性』 WEB家づくりセミナー


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↑火のある暮らし『絵本のいえ』



『感性を育む』とか『感性を磨く』とか言いますが、そもそも感性とは何でしょう。
ウィキペディアでは「人間の持つ知覚的能力のひとつ」とありますが、私の解釈でいうと、ある事象に接したときに、その人オリジナルの感じ方、をいうのかなと思います。感じたままを言葉で表現したり、あるいは言葉ではないかたち(音楽や絵、踊りなど)で表現ができることが感性だと思います。独創的な思考を表現できることです。また、相手の思うことを感じ取ったり、場の雰囲気をよむことも感性です。それらが全て個性となりその人の財産となるわけです。

感性はあくまでも自分の感じ方なので、みんな違くて当たり前。逆に他の人にない感性を持つということも、未来の可能性のために求められています。日本ではまだ叩かれることが多いですが欧米では違うことを求められる教育で、、、って、、、、話がそれましたが、ITで優れた人間が作れる時代になりましたが、『感性』をつくることはほぼ不可能でしょう。『感性』は人間の宝といっていいのです。

さて、なぜ家が『感性』に影響を及ぼすのか、、、

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感性は深く観察し、深く思考し、行動すること から生まれます。

小さな変化に気づくこと。いつもと同じような1日でも過去の一日とは全く違うものを感じとり、それがどんな感じなのかをじっくり考える時間と場所が人間には必要なのです。私がどんなに小さな家にも1本大きな樹を植えるのも、住まい手に毎日の暮らしの中に美しさやこころの動きなどを見つけて欲しいからなのです。ようするにポエジィは暮らしの中にあり、普通の暮らしの中にポエジィが潜んでいる、ということであり、それが美しかったり、楽しいことだったり、ワクワクすることだったり、美味しいことだったり、、、感じ取る力はほとんど家の中で磨くことができます。社会は自分以外の要因が複雑に絡むので純粋に感性が育まれるか、というと、そうとは限りません。環境だったり接する場所や人で大きく変わってしまいます。家の空間は自分たちでデザインできるのですから、良い感性にするという方向性はつくることができます。それらは自然から得られるものが大きいです。

光、影、風、土、火、水、樹、、、

家に自然を取り入れることの重要性は「健康」のためだけではないことはお分かりいただけると思います。


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↑大きな樹のある暮らし『花畑の家』


家にオリジナル性があればあるほど、色々な気づきがあったり、別の視点からどんな感じなのかをみることができる、ということは特別な感性を育てるベースになると思います。新しい発想、新しい生き方、新しい表現方法、、、それらは感性の影響が大きい。枠を超えた新しい住まい方も視野に入れ、何一つ同じ人はいない、という考えのもとに、自分たちらしい家をみつけて欲しいと思います。家をもっと自分たちらしくアレンジして感性を磨いていきましょう。


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家はもっと自由でいい『絵本のいえ』


少しでもお役にたてるコンテンツを提供できればと思います。家を通してひとりでも多くの人たちに健康で幸せな暮らしをして欲しいなと思います。

読んでくれてありがとう。
明日もここでお会いできたら嬉しいです。



by noanoa_labo | 2018-11-15 19:58 | 小さな家を成功させる法則 | Comments(0)

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